各所(ネット,マネー雑誌等)で、インデックス投信に比べて不利だと叩かれています...
ひとつ、購入時手数料が高いものが多い...
ひとつ、ファンドの収益以上に分配金を出すものが多く、基準価額が下がって得にならない...
ひとつ、信託報酬がインデックス型に比べて高いにもかかわらず、パフォーマンスではインデックス型に負けている...
私ももちろんわかっています...
しかし、わかったうえで保有しています!
まず、毎月の分配金が気持ちを安心させてくれますから!!
”安心”は、金(カネ)で買えない価値です。
マクドナルドの「スマイル:0円」というわけです。
でも、それ以外に理由があるのです。
それは、投資回収性を確保しつつ、銀行の定期預金よりも利率がよく、節税効果があるため...
私の大学時代の専攻は会計学で、簿記1級も持ってますし、今もコツコツと会計本(会計史などの専門書)を読んで勉強しているくらい「会計好き」なのですが、そんな私の会計学から学んだ知識の中で一番タメになったのは、”投資回収理論”です。
詳しい説明はここでは省きますが、定期的なキャッシュフローの重要性と節税効果とを、この理論から学びました。
毎月の分配金は、投資元本を少しづつ回収できることを保証してくれます。
会計学や簿記の専門用語を使っていえば、
「”手元流動性”という意味でも、インデックス型に比べて優れている」
ということでしょうか。
また、基準価額が下がるということは、売却すると損失が出るため、確定申告で損益通算が出来て、税金が還付されるということなのです!
さらには、昨日の記事で書かせていただいた、”相場を相手にサバイバルを考えることが重要”という点からも、毎月分配型投信は優れていると思います。
長いあいだ待っていれば、トータルで元本の回収は出来ますから...
「投資資金を最悪失わなければ、もう一度勝負できる!」のです...
そして、毎月分配型投信は、元本が戻ってきやすい投資案件だと言えるのです。
さて、具体例をあげましょう...
グローバル高配当株式ファンド(毎月分配型)『愛称:軍配』
2006年4月13日購入。購入時額面:210万円。手数料:66,150円。購入時総額:216万6,150円。
2014年4月30日売却。売却時総額:141万6,991円。
基準価額は、購入時が10,423円で、売却時が7,033円。
損失は、30万3,024円となりました。
しかし、この約8年間に受け取った分配金の総額は、104万5,548円です。
収支計算では、(141万6,991+104万5,548)−216万6,150=29万6,389円。
プラスになっています。
そして、翌年の確定申告で損益通算できて、2014年度の個別株の売却益や配当金の一部が還付されました。
仮に税金還付額を損失額の約10%と仮定すると、約32万円のプラス収支。
(29万6,389円+(30万3,024円×10%の還付))=約32万円)
32万÷216万=約15%
8年間かかっていますが、15%のパフォーマンスは、定期預金の利息では得られないと思います。
最高利の定期預金に8年間あずけても、複利効果があっても、216万円が248万円にはならないです。
というわけで、毎月分配型投信は、”安心”を買ったうえで、定期預金よりも有利である!
このように言えると思います。
(様々な条件にもよりますが...)
了