2015年05月26日

預金封鎖の前に来たるもの(後篇)

昨日の記事からの続きです...


昨日は、投資用資産の含み益に対する課税が、預金封鎖や国家破たんに至る前に来るのではないかと述べました。

もう一度繰り返しますが、かつての預金封鎖や、旧ソ連邦崩壊直後のロシア、今のギリシャのような国家破たんが、日本に突然やってくることはありえないと私は思います。

なぜなら、その前に出来ることがあるからです。

それが、昨日書いたような、投資用資産の含み益に対する課税です。

投資用資産なわけだから、生活資金ではないわけです。

生活資金を圧迫すると、社会的に混乱が発生するし、政治家たちは選挙で票も失うことにもなります。

しかし、投資用資産に手をつけても国民生活一般には直接の悪影響は無いし、
しかも、含み益があるということは、儲けていることを意味するので、
そんな楽して豊かになっている一部の人間の余剰分を没収しても、
大多数の貧しい国民は騒がないどころか、逆に喜ぶ可能性さえあるので、
政治家にとっては好都合なわけです。

例えば、インデックス型の投資信託の含み益は、彼らにとって格好の獲物でしょう。

なぜなら、課税するためには、その資産を売りに出さないといけません。

しかし、アクティブ型の投資信託が一度に大量に売りに出されても、
受け皿としての買い手の問題があったり、その投資信託が買っている市場の一部分が混乱する恐れがあります。

が、市場平均をなぞるようなインデックス型の投資信託なら、日銀でも買えるわけですし、市場が好況ならば外国勢も買ってくれるわけです...

含み益の9割を取り上げて国庫に入れ、借金の返済にあてて、ひと息つく...

ありえないことではないと思います...

要するに、いつの時代でも、損をするのは一般庶民...

それも、”アッパーミドル”という、庶民の中でも比較的余裕のある層だというのが歴史の示すところ...

旧ソ連や東欧諸国も、破たん直前には、一部の共産党エリートと大多数の貧しい一般庶民に二極化したように、うまくいってない社会というものは、まず先に中産階級がいなくなるもののようです。

これは、最初の搾取のターゲットが彼らに向くからですね。
要は、取れるところ、もっと言えば、取りやすいところから取るということです。

そして、最近の日本も二極化が進んでいます...

貯蓄のほとんど無い層が増えています...
↓↓↓
参考)
金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査」
http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2014fut/

貧しい人からは取りようにも取れませんから、
余裕のある層から取ることに、どうしてもなります...

ここで、江戸時代の格言を思い出してください...

「江戸っ子は宵越しの金(カネ)を持たねぇ...」

これは、何が起こるかわからない世の中では、持ってても取り上げられるだけ...

幕府権力や泥棒によってむしり取られる前に使っちゃえ...
突然病気になってお迎えが来る前に使っちゃえ...

こういう庶民の知恵を表しているとも言います...

ま、このままこの考え方を受け入れるのも愚かではありますが、一分の理を示しているとも言えるんじゃないでしょうか?

最後に、もうひとつ...

無分配のインデックス型投信への投資は、「宵越しのカネ」をバリバりに持つ生き方であります...

その結果がどうなるかは”神のみぞ知る”、なわけですが、昔の人の知恵からは少しはずれているようです...

インデックス投資家にとっての”勝利”とは、同時に、国税当局にとっての”勝利”を意味しているかもしれません...







posted by スイス鉄道のように at 06:36| 東京 ☀| Comment(2) | 分析・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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