2015年09月16日

童話が示す深層心理の扉...

昨日からの続きとなります...

私は20歳代に、心理学や精神分析学の本を読みふけったことがあります。

フロイトの『精神分析学入門』から始まって、河合隼雄の著書まで...

特に以下の本は面白かったです。

昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社+α文庫) -
昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社+α文庫) -

童話や昔話には、人間の深層心理の働きが描かれているというんです...

さて、『星の王子さま』の解説書である『大切なものは目に見えない』にも、こう出てきます。

グリム童話をはじめ多くのメルヒェンでは、真実を追い求める主人公に、森のはずれで不思議な動物との出会いが生じます。
《森のはずれ》とは、外の世界と内面の世界、白昼の意識の世界と意識の深窓の世界、さらには此岸の世界と彼岸の世界との境界領域を意味しています。
この動物は、私たちのたましいの奥底にまどろむ、ほんとうの願いや理想、希望などを代表するものでしょう。


そして、『星の王子さま』も童話であり、ここでは、”キツネ”が出てきて、王子さまと語りあいます。

この、”キツネ”との語り合いのところが、『星の王子さま』の主題となる一番重要な箇所のようです。

以下、解説書からの引用です。

この本の主題は、ほとんど、このキツネとの対話の中に展開されている、ということができるでしょう。
キツネが教えようとした主題は何だったのでしょうか。
それは、こころの目で見ることの大切さということです。


私たちは、日頃、たえず目を皿のようにして、いろんなものを見ています。
けれども、実際に目に入っているのは、外側から眺めたもの、いわば物質的な側面だけなのです。
私たちのこころの世界をほんとうに豊かにしてくれる《かんじんなもの》は、実は、こころの目で見なければ見えない、目に見えない世界の中にある、というのです。
その事実にたいする私たちの感受性が開かれていなかったなら、人間として生きる喜びは小さなものになってしまうでしょう。


大事なものは、”心の感受性”と、”生きる喜びに気づくこと”と言うのです。

昨日の記事に書いた、”点燈夫”は、心の感受性を失い、ただただ、自分に与えられた仕事を汗水たらしてこなしているだけでした。

形の上では生きていても、心の内面は死んでいるも同然の状態ではないでしょうか?

解説書では、さらにこう指摘しています。

私たちは、日頃、自分の見ているもの、私たちの目に見える対象そのものに価値があると思っています。
しかし、実は、その対象に価値をあたえ意味を盛りこむのは、それを見ている私たち自身のこころなのです。


そうなんです...

与えられた仕事を必死にこなすことに意味があると思っているのは、実は、「本人の心にすぎない」というわけです。

上司も、会社も、世の中も、あなたほどには思っちゃあいないんですよ...

だからさぼれと言っているわけではありませんが、命じられた仕事の多忙さにかまけて心の感受性を閉ざしてしまってはいけないよ、ということ。

これが大事なことなんですね...






posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(2) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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