2015年12月08日

努力は人を裏切ると心得よ!(水木しげるさんの「幸福論」)

つい先日亡くなった漫画家の水木しげるさんの「幸福論」が話題になっております。

『週刊女性セブン』にも記事が掲載されていますし、
12/6(日)のTBSテレビ『噂の東京マガジン』でも紹介されておりました...

水木さんの幸せの秘訣は七ヶ条...

ネット・ニュースでも詳しく内容が見れます(以下です)。
↓↓↓
http://grapee.jp/26544
http://rocketnews24.com/2015/11/30/672318/

引用してみたいと思います。

第1条:「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはならない」
第2条:「しないでいられないことをし続けなさい」
第3条:「他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし」
第4条:「好きの力を信じる」
第5条:「才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ」
第6条:「怠け者になりなさい」
第7条:「目に見えない世界を信じる」

第1,3,5条は、水木さん独特の人生訓になっていますね。

特に第5条の後段は、今日10周年を迎えた国民的アイドルグループAKB48のキャッチフレーズとしてよく使われることがある「努力は必ず報われる」の反対語になっています。

「努力は人を裏切ると心得よ」...

90歳以上生き抜いた男がこう言うのだから、真摯に耳を傾けるべきです...

水木さんは大正末期の生まれで、昭和の激動の時代を駆け抜け、戦争で片手を失いながらも漫画家となり、平成の世まで生き延びてきたサバイバルの名人です。

ですので水木さんの目から見れば、安易に努力を叫ぶ者たちなど、”何もわかっていない若造”に過ぎないでしょう...

そして幸福七ヶ条は、薄っぺらな努力などは、時代の大きな流れの中では屁(へ)でしかない、ということを実感を込めて表現しているのでしょう...

たとえば、”努力”によって戦争に勝てると言ってきたのが、かつての大日本帝国陸軍ですから...

相手は、アメリカ、イギリス、中国、ソ連...

同盟国のドイツは地球の裏側にあり、ほぼ世界中を敵に回して戦ったかつての昭和日本...

国土は焼け野原になり、水木さんの仲間たちは死に、水木さん自身も片手を失いました...

努力,努力という言葉がエスカレートすると、”特攻によってでも祖国を守る努力をせよ”というところまで行きつきます。

要するに、”目的のためには手段を選ばない”ということになってしまいます。

そんな努力路線の崩壊が、1945年の終戦だったわけです...

”自分の正義”を独善的に追求してゆくと、やがてはバベルの塔のように崩壊する...

このパターンには、テロやパワハラにも通ずるものがありますね...

タロットカードならば、「戦車」のカードの”逆”が出た、というところでしょうか...

だから、真の幸せとは、”努力の世界”とは別のところにあるんですね...

そこに気が付くことができるかどうかが、幸せな人生に至る秘訣だと水木さんは言いたいのだと思います。

そして”深い”と思ったのは、第7条です...

9/14,20,21で書いた童話『星の王子さま』についての記事の内容と相通ずるものを感じました...

水木さんの描いた妖怪の世界は、西洋におけるグリム童話などのメルヒェンの世界とおそらくはつなっがているんでしょうね...






水木サンの幸福論 (角川文庫) -
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posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(2) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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