2015年12月29日

リスク分散の面白いたとえ...

先週に読んだ『15歳からのファイナンス理論入門』という本に面白いなぞなぞが載っておりました。

この本は題名の通り、青少年向けの金融の入門本なのですが、投資のことをいちからわかりやすく説いています。

銀行預金の利率が低空飛行の今、どうしても預貯金だけでは資産をただ眠らせておくだけになってしまいますよね?

そんな中、投資に乗り出すには、”リスク”に関する正しい認識を身につけることが必要です。

なかでも、「なぜ、”リスク分散”が必要なのか?」という点は、初心者には特にわかりにくいと思われます。

私は大学時代に専攻分野だったので正確に理解しているつもりですが、ネット上の各ブログを見ていると、正しく理解していない人が多いようです...

この本は、”リスク分散”をなぞなぞによって、子供でも理解できるように解説していました。

紹介致しましょう...

たとえば、犬と猿とキジがケンカをしたら、犬が一番強いでしょう。じゃあ、なぜ桃太郎は犬と猿とキジをそれぞれ仲間にしたのでしょうか。


冒頭で読者にこう問いかけているんです。

そして、いろいろと他の知識も説きながら、最後にこう答えを示しています。

桃太郎が猿とキジと犬を仲間にしたのはなぜでしょうか。これは、リスク分散のためだといえます。猿は木に登ることができますし、キジは空を飛べますし、犬は鼻がいいので戦いのときにも大活躍してくれます。このように異なった個性を持つ仲間は、それぞれの持つ短所を補ってくれます。これは、桃太郎たちが冒険の途中で全滅してしまう可能性を下げてくれているのです。


重要な箇所は、「それぞれの持つ短所を補ってくれます」というところです。
ここがポイントです...

解説箇所の引用を続けます...

たとえば、桃太郎が戦いに強いという理由から犬だけを3匹連れていったとしましょう。このとき、どんな恐れがあるでしょうか? 犬3匹だと、鬼ヶ島に上陸するときに、誰も偵察に行けません。もし、鬼たちが島の片方に集まって、桃太郎たちを待ち伏せしているとしても、桃太郎たちにはそれを知るすべはないので、鬼たちの裏をかいて攻撃することもできません。しかし、キジがいれば、空を飛んで鬼たちがどこにいるのかを偵察できるので、桃太郎たちは全滅しにくくなりそうです。


この答えの通り、有効なリスク分散とは、”互いに別の動きをする複数の資産”に投資すること、です。

ネット上のブログに出ているような、
「株式と債券に投資することで、私はリスクを分散しております」だとか、
「海外債券と日本株とでリスク分散に取り組んでいます」などというのはホントウは間違い。

数学的な表現を使っていうと、「相関係数の低いもの同士を組み合わせること」が正しい分散です。

これは私が大学で習ったので間違いないです。

だから例えば、薬品株と新興ベンチャー株の組み合わせなんか面白いかもしれません...
(これが正しい分散だ、などとまでは言っておりません...)

ディフェンシブとされる薬品株と、リスクオン時に上がりやすいユーグレナのような新興株は、えてして逆の動きをしやすいからです...(でも、場合によりけりです)

逆に、海外株のインデックスファンドと海外債券のインデックスファンドの両方に投資しても、急激な円高といった種類のリスクには分散にはなりえません...

同じように下がってしまうからです...


ま、それにしても、面白くてユニークなたとえです。

初心者向けにはこれでじゅうぶんでしょう...





15歳からのファイナンス理論入門 -
15歳からのファイナンス理論入門 -


P.S.
投資はあくまでも自己責任でお願いします。




posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(2) | 投資技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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