2016年04月09日

大事なのは定期的なキャッシュフロー...

内容的には昨日の記事に関連しています...

信託報酬が高いだの、長期的に見れば無分配より損しているだの、いろいろと悪口の多い分配型の投資信託...

しかし、ちょっと次の2人の例を考えてみましょう...

AさんとBさんがおり、2人とも退職しており仕事をしていないと仮定します。

Aさんはインデックス型無分配の投信をずっと昔からやってきています。

一方、Bさんは毎月分配型の投信を同じくずっと昔からやってきているとします。

また、2人の投信残高はじゅうぶん過ぎるほどあって、AさんとBさんの残高はほぼ等しいものとします。

そして、AさんとBさんの両方ともが、今、賃貸のアパートに住んでいるとします。

さらに2人は、昨今のマイナス金利時代を有効活用しようとして、住宅ローンを組んで自宅を購入することを計画中です...

で、あなたが銀行の住宅ローンの担当者だとします。
(この場合、裁量権が大きいものと仮定するとします)


Bさんが来てこう言いました。
「毎月分配型投信の分配金で住宅ローンを返済していきます。分配金の実績はほれ、この通り。じゅうぶん実現可能な返済計画でしょう?」

あなたはうなづき、Bさんのために住宅ローンを組んであげようとすることでしょう。
(実際には最終的に上司に認められるのは難しいかもしれませんが、可能性はゼロじゃないです)

次にAさんが来てこう言います...
「35年ものの住宅ローンを組みたいです。返済は35年後にインデックス投信を解約してそれに当てたいです。支払いはそれまで待ってください。」

あなたは、首を横に振り、「それはできない相談です」と回答するでしょう。

そこでAさんはこう反論します。
「私の投信の残高はBさんとほぼ等しいです。しかも、インデックス投信は毎月分配型より有利だと各種データが証明しているんですよ。アメリカ人の有名な投資家もそう言っています。だから、Bさんの住宅ローンが認められて、私が認められないのはおかしいです!」

それでも、あなたの答えは同じ...

すなわち、「ノー!」です。

・・・

この話しは何を意味しているのかというと、定期的で安定したキャッシュフローというものが金融の世界では非常に重要なことだという事実を示しています。

だからこそ、自営業よりもサラリーマンのほうが...
そして、民間企業のサラリーマンよりも公務員のほうが住宅ローンの審査に通りやすいわけです。

すなわち、キャッシュフローの安定性では、
公務員 > 民間サラリーマン > 自営業
というわけです。

また、同じく金融の世界では、長期になればなるほど不確実性が増す、と考えられていることを意味します。

だからAさんの主張は認められることはありません...
つまり、35年後のインデックス投信の残高には、”信頼性”など、これっぽっちも無いんです!

さらに言うと、「投資は長期で」だなんて話をよく耳にしますが、
これは、”早く勝ち逃げされると都合が悪い人”がいて、そういう人がそう言葉をいう場合があるよということでもあるんですね...


最後にもうひとつ...

資産と負債とは、表と裏の関係にあります。

だから、負債に関するお話し(上記の住宅ローンのケース)と、資産(例えば、投資信託)に関するお話しもまた、表と裏の関係にあるわけです。

ということは、上記の話しの理屈を裏返して言うのも「真(True)」だと言えるのではないでしょうか...

つまり、無分配のインデックス投信の人気が低く、毎月分配型投信に人気があるのも、このように考えればうなづけないことも無いわけです...

みんな何となくではあるが、”無分配のインデックス投信”って、金融の世界の常識では「変」だと感じているってことです...

いかがでしょうか?...







posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(2) | 分析・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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