2016年05月28日

Bunkamura『国芳・国貞展』に行ってきました...

昨日は朝から渋谷へ行って、Bunkamuraの『俺たちの国芳、わたしの国貞』展に行ってきました。

開場は朝10時からなのですが、10時5分に行ったところ、すでに20人ほど入館済みでした。

入口付近は混雑していました...

雨が降っていたので空いているかなと思ったのですが、少し甘かったですね...

この展示会は3月から始まっていて、すでに5月9日に来館者10万人を突破したみたいです。
また、各種テレビ番組でも紹介されてきました。
↓↓↓
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/16_kuniyoshi/topics/

なかなか好評のようですね...


さて、私ですが、チケットは日テレの株主優待券を使いましたのでタダで入りました。(やったネ!)

展示内容については、浮世絵大好き人間の私としては、その浮世絵がたくさん、そして多種類飾ってあったのでまずそれだけで大満足です。

そして、印象に残ったものをいくつか言うと、まずは、芝居小屋の楽屋のにぎやかな風景...

江戸の賑わいを彷彿とさせる明るく華やかな作品でした。

うち一作が、ホームページ上に掲載されています。
↓↓↓
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/16_kuniyoshi/works.html

この中の「二幕目の三」というところにある一品です。


次に、女弁慶シリーズ...

”弁慶がすり”という着物を着ている女性群が描かれた一連のシリーズです。

若い女性のステキな姿というものは、時空を超えますね...
気分が華やぎます...

その他にも、魅力的な作品や、面白い構図の作品が目白押し...

浮世絵の素晴らしさを体感できます...

鮮やかで、彩り豊かで、かつ大胆な筆致...

ヨーロッパの画家たちがカルチャーショックを受けたのもわかるわけで、浮世絵は日本が誇る芸術のひとつです。

今でも決して色あせておりません...

そして今回の展示品はボストンの美術館から来ているので、普段はめったに見れないものなんです。

ぜひ行くべし!、ですよ...

6月4日までなので、行きたい方はお早めに...

東京まで来れない方は、以下の書籍はいかが?...

お江戸ポップカルチャー 国芳と国貞 (三才ムックvol.862) -
お江戸ポップカルチャー 国芳と国貞 (三才ムックvol.862) -






posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 🌁| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月27日

『文明 西洋が覇権をとれた6つの真因』の感想(後編)

昨日からの続きです...

『文明 西洋が覇権をとれた6つの真因』の中で気になったトピックをひとつ紹介したいと思います。


問い:”中南米と北米の経済発展はなぜ異なるのか?”

この答えをひと言でいうと、アメリカやカナダなどの旧イギリス系植民地では、個人の土地所有が容易だったことが原因だそうです。

我々がイメージ的に思う、中南米はラテン系民族だから享楽的で勤勉さに欠けるとか、中南米はカトリック圏なので経済面で非合理的だから、というのは間違っているみたいです。


以下、引用です。

アメリカでは、最下層の人間でも所有権への第一歩を踏み出すチャンスがあった。これが人頭権の中核であり、人頭権はヴァージニア、メリーランド、ニュージャージー、ペンシルヴァニアの各州でもやがて導入された。

アメリカに無一文でやってきても、何年か働くと土地を所有することが出来、参政権が与えられたようですね。カナダもまた同様だったようです。

カギになったのは、社会移動の帰結だった。エイブラハム・スミスのような人間がまったく無一文で荒れ地にやってきても、何年か経てば地主になることができ、選挙民にもなれるという事実だ。

このエイブラハム・スミス氏は実在の人物で、イギリスでは貧しく、新天地を求めてアメリカにやってきた人です。
そして、最初は雇われ人として働き、一定期間後、お金を貯めると同時に、土地を支給されたようです。

北米だけが突出していたわけではないことを、強調しておかなければならない。カナダにおける地方の土地所有率はさらに高く八七パーセント、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス領アフリカの一部でも同じような数字だった。つまり、土地所有(白人による)の普及は、アメリカというよりイギリス独特の特徴だったことが確認できる。


一方の南米は...

土地が広く分配されたカロライナのイギリス植民地とは異なり、スペイン領アメリカで少数の特権階級に与えられたのは、先住民を搾取する権利だった。


重要な点は、スペイン国王がすべての土地を所有していたところにある。


北米の植民地議会では当初から当たり前だった民主的な意思決定の経験を、南米は事実上まったく持ち合わせていなかった。


コンキスタドルは植民地の有閑階級になり、大半の人には、わずかな土地しか与えられなかった。スペイン人移民のなかでも信託請負者(エンコメンデロ)は少数派で、ペルーのスペイン系人口のおそらく五パーセントほどだった。


ペルーでは、一九五八年の時点でも、土地所有者の二パーセントが、耕作可能な土地全体の六九パーセントを所有していた。


南米では、当初は本国の国王が、後の時代になっても一部の金持ちが土地のほとんどを所有する社会...

要するに、中下層階級は貧しいまま、権利(所有権や参政権)がほとんど無いままに推移したんですな。

それで勤労意欲が低い人口の比率が大きく、発展しなかった...

こうしてみると、”格差社会”が問題というよりは、中下層階級の財産の大きさが問題点という気がしました。

そうすると、日本の終戦直後の農地改革は意味あるものだったと思いますし、
今の時代であれば、世帯別貯金額のデータ調査結果において、平均値よりも中央値が下がり続けているという事実が、消費が増加して行かずにデフレになる主な原因だとも言えますね...

”分厚い中産階級”が20世紀後半の日本の経済発展の成功要因のひとつだったという説は、あながち間違いではないように思いました...

最後にもうひとつ...

我々投資家として考えなければならないこと、それは、富の偏在がはなはだしい国や地域を投資対象にすることの是非です...

”全世界型の株式のインデックス・ファンド”なんて、中南米やアジア,アフリカの国でそういった「富の偏在する国」を含んでいるわけですが、それで果たしていいのかどうか...

よく考慮する必要がありそうです...







posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | 投資情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月26日

『文明 西洋が覇権をとれた6つの真因』の感想(前編)

優秀な歴史家であり経済学者でもあるニーアル・ファーガソン氏の著作『文明 西洋が覇権をとれた6つの真因』を読みました。

単行本で545ページにも及ぶ大著であります。

文明: 西洋が覇権をとれた6つの真因 -
文明: 西洋が覇権をとれた6つの真因 -


著者はイギリス人...

かつて「七つの海を支配する大英帝国」を築いた誇りからか、”英国的なもの”に好意的です。

以下、著者自身の結論の章からの引用です。

個人の自由を至上とする西洋文明の基礎教材は何だろう。
私があげたいのは、ジェームズ国王の『欽定訳聖書』(一六一一)。アイザック・ニュートンの『自然哲学の数学的諸原理』(一六八七)、ジョン・ロックの『市民政府論』(一六八〇〜九〇)。アダム・スミスの『道徳感情論』(一七五九)と『国富論』(一七七六)、エドマンド・バークの『フランス革命の省察』(一七九〇)、チャールズ・ダーウィンの『種の起源』(一八五九)。さらに付け加えれば、ウィリアム・シェークスピアの戯曲、エイブラハム・リンカーンやウィンストン・チャーチルの名演説。もし私が座右の書として一点を選ぶとすれば、シェークスピアの全作品集だ。



とはいうものの英国以外にも目を向け、現在までの人類文明を鳥瞰的・客観的に見て、かつユニークな視点を加えて描いています。

世の中がグローバル化した現在、中高生が歴史の副読本として読むべき必携書とも言っていいほどの優れものです。

今の世の中の仕組みがどうやって出来てきたのかが把握できるからです。
もちろん、これ一冊では不足ではありますが...


さて、この本の内容ですが、
西洋文明が現在の世界のスタンダードになっている現状をふまえ、その原因分析をしながら1500年以後の世界史をたどるというもの。

その原因を6つ挙げてそれぞれに章立てしているのですが、うまく年代順にもなっているという優れものです...

そして、西洋が世界を制覇した原因は、@競争原理,A科学,B所有権,C医学,D消費社会,E労働倫理とのことです。

細かいところをはしょってまとめると、
科学技術を活かして高品質の商品を大量生産・大量消費する仕組みを作り、さらに個人の所有権と健康とを保障することによって、”豊かな消費生活を愛する一般大衆”をたくさん作りだしたこと。

これが、西欧型の生活スタイルを魅力的なものとし、アジアやアフリカの民衆をも惹きつけたこと。

その結果、西洋の社会制度が全世界に広まったのである...

こういう主張です...

いくつか引用してみましょう。

西洋の法律制度や政治モデルは、民主主義を含めて西洋以外の国の選択肢を取り換えさせることになり、あるいは従来のものを挫折させた。西洋医学は呪術医や祈祷師を脇に押しやった。


この五〇〇年間あまりにわたり、埋もれた天才を発掘して教育していくうえで、西洋文明ほど効果的に人間社会に寄与してきた文明はほかに見当たらない。



まさにその通りですね...

みんなが独裁政権を嫌うのは、一般人の自由や権利を束縛し、消費生活を楽しめないからですし、また我々は、西洋型の医療制度に対して無言の信頼を寄せています...

なお、”西洋”と言いつつ、旧EEC(英仏伊と旧西独およびベネルクス諸国)を中心とした西欧を指している感じでしょうか...

ちなみに、アメリカは西欧の分家と位置づけられています...

結論的には、細かな問題はあるにしても、個人の才能を開花させてそれを活かし、人の幸せに結びつける仕組みは、西洋文明以外に無いとの結び...

実際に世界の現実はその通りで、新興国といっても、民主主義かどうかは別にして、中央銀行や商取引・契約関連法規・簿記会計は西洋型ですし、消費を肯定し、富裕層を肯定(=所有権を肯定)し、医学を始めとした科学技術を活用・開発することを肯定しています。

そして、インターネットや通信の発達によって、今後とも、今の世の中が続いていくことは間違いなさそう...


長くなったので、続きは明日に...
(明日は、この本の中で知っておくとタメになりそうな箇所を紹介したいと思います)






posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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