2016年07月31日

『「豊かさ」の誕生』を読んで...(前編)

ウィリアム・バーンスタイン著『「豊かさ」の誕生』を読みました...

「豊かさ」の誕生(上) 成長と発展の文明史 (日経ビジネス人文庫) -
「豊かさ」の誕生(上) 成長と発展の文明史 (日経ビジネス人文庫) -

「豊かさ」の誕生(下) 成長と発展の文明史 (日経ビジネス人文庫) -
「豊かさ」の誕生(下) 成長と発展の文明史 (日経ビジネス人文庫) -

文庫本で上下巻、合計700ページ超の大作です。

著者は投資理論家であり、歴史研究家でもあります。
また、ウォールストリート・ジャーナル誌にも寄稿する人気ジャーナリストでもあるようです。

この本では、現在の豊かな社会の原因を歴史分析から導きだしています...

そういう意味では、このブログの5月26,27日の記事で取り上げたニーアル・ファーガソン氏の『文明 西洋が覇権を取れた六つの真因』と研究対象は同じでしょうか...

ファーガソン氏は欧米文明が世界を席巻した理由を6つ挙げ、T.競争原理,U.科学,V.所有権,W.医学,X.消費社会,Y.労働倫理としています。

一方、バーンスタイン氏のほうは、@財産権、A科学的合理主義、B資本市場、C輸送と通信の技術の大々的な進歩としています。

重なり合うところが多いですね...

特に、中南米諸国の経済低迷の原因についての分析はほぼ一致しているようです。

以下、引用です。

一九三〇年になっても、スペインの地主の四パーセントが、スペインの農地の三分の二を所有していた。


スペインの遅れた財産制度は、自由な財産市場が全国一律に機能して土地が効率的に分配されることを妨げた。財産制度のいびつさを思うと、スペインに無視されることが長期的な成功への鍵だと言っても過言ではなかった。コスタリカなどは植民地の辺境にあったおかげで大農園への土地の集中を免れ、経済的に成功した中米で唯一の国となったのである。


ラテンアメリカ諸国やスペインと同様、アルゼンチンの農地はごく少数の大地主の手に集中していたが、一九二九年に大恐慌が発生すると何百万という小作人が職を求めて都市に殺到した。この膨大な数の貧困者がファン・ペロン大統領の煽動政治に陶酔してしまい、ペロンは貧困層に媚びるような政策を次々に採用していってアルゼンチンの繁栄に終止符を打ったのである。
富と所得の格差があまりに大きくなると、平均的な市民の幸福感は損なわれ、人々は社会の一員であるという気持ちを失ってしまう。これこそがアルゼンチンで起きたことだった。


まもなくリオ・オリンピックがブラジルで開催されますが、ブラジルも貧富の差が大きく、”もたざる者”、つまり貧困層はなかなかその境遇から抜け出せないといいます。スラム街も時々報道に出てきますものね...

またサッカーが強い国が多いのも、サッカー選手になるぐらいしか貧困しか抜け出せないから、ともよく言われます。

で、その貧困の原因は何かというと、貧富の格差というよりは特定の者に富が集中することだというわけです。

そしてこの解決策としては、6月19,20日の記事で書いた『マネーの進化史』とも内容が重なり合います。

チリの成功例がこの本でも同じく取り挙げられていました...

・・・

さて、この本のメインのテーマは「豊かさ」です。

豊かになるにはどうすれば良いのか? ということが主題...

それを達成する要件はもちろん上に挙げた@〜Cなんですが、政治が関与できるのはせいぜい邪魔をしないことだと言います。

以下、「訳者あとがき」からの引用です...

通常、歴史とは政治の記録のことなのである。だが、本書『「豊かさ」の誕生』では、戦争や政治的な革命は、気持ち良いくらいすっぱりと背景に遠ざけられている。そうすることによって、この二〇〇年弱の世界史における本当の大事件―持続的な富の増大の常態化―が、くっきりと浮かび上がるという仕掛けだ。


我々日本人は景気が悪いのを政治家のせいにしがちですが、欧米のエコノミストや学者の主流は”自由主義”と小さな政府です。

要するに、”民間の活力”を活かすことが一番大事なことだということ。

それを著者は誠実かつデータでもって示してくれているのが本書なんです。

訳し終えて強く感じるのは、著者バーンスタインの知的誠実さだ。不公平が広がり過ぎることの危険性や、私有財産制を実現・維持するための政府の役割の重要さをきちんと、しかもデータに基づいて説いている。資本主義や自由放任(レッセ・フェール)をイデオロギー的な思い込みに基づいて礼賛するという、近ごろ日米のどちらでも経済論説でよく見られる手合いとは、明らかに一線を画している。



長くなったので続きは明日に...






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2016年07月30日

定期預金金利が30%のものがある!

昨日の日経平均は乱高下でしたね...

まさか最後上げて終わるなんて、わかりませんでした。

しかし、日銀の金融政策については、「これだけかよ」というのが海外のヘッジファンド系を中心とした市場の反応みたいです...

そのため、じわりと円高に...

ところで、ソニー銀行で今、南アフリカ・ランドの1ヶ月定期預金が年利30%みたいです。
↓↓↓
http://moneykit.net/visitor/rate/fd_zar.html

3.0%じゃなくて、”30%!”ですよ...

ただし、円から換えて預け入れる最初の1ヶ月だけのようですが...

でも、計算してみると、円から外貨に換える際の行って来いの(=売り買いの)スプレッドぶんだけでマイナスになりました。


しかし、円高の限界をもし見切れれば思白い勝負ができるかもしれませんね...

一番円高の時に預け入れるんです...

最初の1ヶ月金利だけでなく通常の定期金利も5.95%と高いですし、もし満期時に円安になってなかったらその後は継続してもいい...

南アフリカはアフリカ唯一のG20参加国ですから、リスクは高いけど、でも、極端に高いわけじゃないと思うんですが...





P.S.
投資や外貨預金はあくまでも自己責任でお願いします。
上記の内容はあくまでも私の個人的見解で何も保証できません。




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2016年07月29日

肉はやっぱりイイ...

おとといは「いきなりステーキ」さんへランチに行ってきました。

ランチ・サービスの200gのステーキ・セット(¥1,100円)をいただきました...

行ったのは、神田南口店さん...

いきなりステーキというと立ち食い形式で有名ですが、ここは座れる席が一部にあるんです...

立ち席にすることで回転を速くして儲けるビジネスモデルなので、席にすわれるとちょびっとだけ得をしたような気分...

座席が埋まらないうちに、11時開店のすぐ直後に行きました。

客は私の他にまだ2人だけ...
注文してわずか2分ほどで出てきました...

steak.jpg

私のお気に入りは、おろしニンニクをたっぷりかけて食べるスタイル...

運ばれてきてしばらくの間は鉄板は熱いままなので、ニンニクさんも少し熱せられていい感じにもなります...

ちなみに朝を抜いていったんですよね...
そのせいもあってか、おいしいこと,おいしいこと...

ちょ〜〜、ま・ん・ぞ・くぅ...

お会計は税込みで¥1,188円だったんですが、うち¥1,000円ぶんは株主優待券を使用し、残りはSuiCaでのお支払い...

サイフから出ていった現金はゼロ、で済みました。

いやあ、やっぱり肉はいいですな...

”力”が湧いてくる気がします...

おサイフの重さも変わらないままだったしね...

・・・

ところで今日もお肉を食べに行きますよ〜〜!...

今日は、「29」(に・く)で、”肉”の日ですからね。

以前このブログにも書いた、アメ横にある「肉の大山」さんの半額デーなんです!







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