2017年11月22日

無料の博物展示を見てきました

昨日、神田駅から徒歩10分弱くらいのところにある天理ギャラリーという博物館に行ってきました。

通常のオフィス・ビルの9階にある、10畳くらいのスペースの小さなミュージアムです。

初めての訪問でしたが、事前に調べたところ、ここは奈良県にある天理大学のミュージアムの分館的な位置づけにあるようです。

今、ここでは、「ササン朝ペルシャ展」が開催されているんです...

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”ササン朝ペルシャ”というのは3世紀から7世紀頃まで中東で栄えた王国で、その文物ははるかシルクロードを伝って、日本にまでやって来ています。

正倉院や天皇陵、さらには最近世界遺産登録で有名になった福岡県の沖ノ島からも発掘されているようです。

今回の展示では、日本や中国などから入手した天理ギャラリーが独自に収集した所蔵品が飾られていました。

なお、入場料は無料になっております。
25日までなので、ご興味がある方はお急ぎください。


さて、古代ペルシャという地域は、人類の文明発祥の地でもあるメソポタミア地域に隣接し、広い意味で、ビジネス(商業)が生まれ育まれた土地でもあります。

そのため、展示の説明用パネルにも、文物の説明ではあるのだけれども、我々にも役に立つ有意義な説明書きが記されていました。

写真撮影はこういう博物館ではどこでも禁止なので、手帳に書き写しました。

以下に引用致します。

T.日常の価値
様々なニーズに合わせたモノを作り、それらを交換し合うことで社会は成立する。そうした日常性は優れて機能的なモノを作り出すとともに、しだいに身近な「日常の価値」すなわち宝物を生みだして行く。ササン朝では銀貨、カットガラスなどがそれに当たる。努力すれば誰もが手にすることのできる「日常の価値」は平等で水平的な価値と言える。


U.特別な価値
水平的な「日常の価値」とは対象的に垂直方向に高度化した価値が「特別な価値」である。これは国家的な価値とも言え、保有することで階級、階層と関連づけられる。誰もが作れるわけではなく、また持てるわけでもない。それに相応しいと考えられる地位にある者のみが作れ、そして手にすることができた。「特別な価値」の模倣品も現れた。ここではそうした模造品もこの分類に入れている。ササン朝では特に銀器がその位置にある。


人間社会で生産され産み出される”モノ”というものは、一般庶民が努力すれば手にできる価値と、王や貴族など特権階級のみが手にできる価値との二種類を表象する...

あらためて価値論の原点に触れた気がしました。
啓発されました...








posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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