2017年12月04日

資本主義をわかりやすく解説してみる(前編)

現在は資本主義が主流になった世界だと言われております。

ところが、”資本主義”という言葉の意味につき、血となり肉となってまで理解し切っている人は多くはないのではないでしょうか。

私も、最初、中学生や高校生の頃、テレビのニュースや新聞,社会科の授業などで”資本主義”という言葉を聞いたとき、よく理解できなかったことを思い出します...

また、大学に入り、経営学や会計学を学んでも、正直、じゅうぶんに理解できたとは言えません...

その原因としては、ひとつには、資本主義とよく対になって語られる共産主義や社会主義が、内容・意味的に反対語ではないということ。

そして、ふたつめに、”資本”という言葉の意味...

”資本”と”資本金”とはどう違うのか?とか、”資本”に主義をつけるとどういうイズム(主義)を意味するのかな?とか...

そういう点がよくわからなかった...

同じく皆さんも、よくわからないと考える人が多いのではないでしょうか???

だから、結局、今のアメリカや日本の経済の実態をみて、なんとなく「”資本主義”はこうだ」というような理解の仕方になっているんじゃないでしょうか。

私も、長い間そうでした...

ですから、”資本主義”という言葉の意味がかなりよくわかってきたのは、ようやく最近だったりもします(笑)。

というわけで、この場で、自分なりに、わかりやすい解説をすることにチャレンジしようと考えます。


まずは、”資本”という言葉の意味について掘り下げていきたいと思います。

”資本”とは、元手のことです。

だから、資本金は資本の一種。

つまり、資本 ⊃ 資本金 となります。

また、簿記・会計学上は、借金のことを他人資本といい、資本金のことを自己資本と言います。

借金を元手にして商売し、利益をあげた場合、それは立派な経営行為だということです。

”金(カネ)”に色(カラー)はなく、借金して入手した1万円も、自己資金の1万円も、どちらもカネの価値に変わりありませんから。

だから、元手となる資金は、すべて”資本”です。

また、会社を作るときに現物出資という方法があって、土地や建物などの現物を出資し、代わりに株式を手に入れるという投資の仕方も、レアーですがあります。

この場合も、それは”資本”です。

要するに、カネでなくても、商売の元手となるものをすべて資本というわけです。

で、問題は、この資本をどうするか?(どう使うか?)、なんです。

資本をただ持っているだけでは何も生み出しませんから、それを価値を生み出すものに換え、そして稼働させ、その結果として収益を得るようにしないといけない...

製造業であれば、工場の建物とか、その内部にある生産設備とか、原材料とか、労働力とか...

賃貸不動産業であれば、駐車場とか、アパートとか、に換えるわけです...

そして、これらをうまく組み合わせて商品やサービスを作り、それを売って代金を得る...

これが、”資本の活用”です。

だから、”資本主義”というのは、まず第一に、”資本活用主義”と言いかえるとわかりやすくなると思います。


次に、もうひとつの見方・考え方を提示します。

簿記を知っている人なら簡単にわかることですが、企業の(会社の)貸借対照表、俗にいうバランスシートでは、”貸借平均の原理”が成り立ちます。

これは、”貸借対照表(バランスシート)”の右側(貸方)と左側(借方)は一致するという原則のこと。

そして、貸借対照表の左側(借方)は、会社が持つ総資産を表します。

次に、右側(貸方)は他人資本(借金)と自己資本(資本金と利益の内部留保部分)から成りますから、要するに、”資本”の総額を意味します。

たとえば会計学では、「貸借対照表の右側は資産の(=会社財産の)源泉を表す」と習います。

で、それが(右側が)反対側(左側)と一致するわけだから、総資本=総資産となるわけです。

つまり、”資本主義”とは、”資産主義”というのと同じです。

ここに至って”資本主義”は、それを”資産活用主義”と呼びかえても、元の意味を損なうことなく同じ言葉として表現できていることになるわけです。

つまり、”資本主義”とは、”持っている資産を活用して、儲けを得る(もしくは、儲けを目指す)イズム”のこと、だということです。


まずはこれでずいぶんわかりやすくなったように思います。


まだ話しは続きますが、長くなったので明日に分けることにします。







posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 分析・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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