2018年01月11日

上念司氏著『ユーロ危機で日本は復活する』を読んで

少し前の2012年発行の本ですが、上念司氏著『ユーロ危機で日本は復活する』を読みました。

2010年にギリシャの金融危機が起こったことをきっかけにユーロへの信任が揺らいでいる中、書かれた著作です。

ユーロ危機で日本は復活する! -
ユーロ危機で日本は復活する! -

氏の持論である、”リフレ賛成”,”デフレ=悪”という考え方に基づき、世の中の諸説や有識者の評論のうち、おかしなものを排除し、経済の原則から鋭い指摘をした優れモノの一冊だと言えます。

現在も、ドイツやオランダを中心とする財政が健全な北の諸国と、ギリシャやスペイン,イタリアなどの財政に問題を抱えている南の諸国との間の経済格差や、そもそもの経済の「質」が異なることで迷走が続いているユーロ圏...

その巨大な経済力と、先日、日本とのEPAが締結されたことから、我々日本人および日本の投資家にとっても他人事とは思えないユーロ圏...

今後の投資スタンスを考える上で、その情報の分析と正しい思索は非常に重要です。

その意味では、この本の内容は改めて経済の原則をおさらいさせてくれるとともに、とても参考になる情報がいっぱいあります。

タメになる一冊です...

以下、有用な情報につき、引用して紹介したいと思います。

ECBが小出しの金融緩和をしたとしても、ドイツにとってそれは緩和し過ぎ、逆にギリシャにとっては緩和不足という状況になります。これは、今まさに起こっていることです。これこそが、先に述べたドイツ一人勝ちの原因なのです。当然ドイツはこの心地よい環境を手放したくないと思うでしょう。


一番、印象に残った文章はコレでした。

ドイツは、ユーロ圏をドイツ企業の市場としてガッチリと確保しつつ、金融緩和の恩恵まで二重に享受しているという事実。

この事実をふまえることでいろんなものが見えてくる気がします...

メルケル政権がなぜ安定して強いのか?...

ブリグジットは、ひょっとしたらドイツに飲み込まれまいとするイギリスの自己防衛なのか?、とか...

ユーロ圏はもちろん、EUの内部の様子まで垣間見せてくれる一冊でした。

おススメです...







posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 投資情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

にほんブログ村