2018年03月06日

北森鴻著『花の下にて春死なむ』を読んで...

北森鴻さんの著作で『花の下にて春死なむ』を読みました。

花の下にて春死なむ (講談社文庫) -
花の下にて春死なむ (講談社文庫) -

推理小説の短編集でして、第52回日本推理作家協会賞短編及び連作短編集部門を受賞した優れた作品です。

舞台は東京は世田谷にある小さなバー「香菜里屋」...

このお店のマスター工藤氏が探偵役で、店のお客が謎を持ち込み、うまい料理とビールを飲み食いしつつ推理ショーが展開するという、読みながら楽しい気分になれる内容となっております。

このシリーズの2作めも読んでいますので、その中から一節を引用したいと思います...

この日、料理人兼名探偵が作ったのは生のほうれん草とゆで蟹を、パルメザンチーズをきかせたソースで和えたシーザーズサラダ風のひと品。「少し度数の強めのビールがぴったりだと思いますが」というが、七緒は曖昧にうなづいただけだった。続いて、げんこつ状の揚げ物ととんすいに張ったスープが小さな膳にのせられ、「賽の目にしたレンコンと新ぎんなんを、かき揚げ風に仕上げてみました。濃いめのコンソメスープでどうぞ」...


こんな感じで、推理の合い間に差し挟まれる料理の一品一品がなごませてくれるんです...

短編なので、忙しい日常でもちょっとづつ読めますし、難しくないですし、謎は小ネタ系なので頭もそんなに使わないしで、気軽に読めて楽しめる一冊です。

こんなお店が近くにいきつけであったらいいのになぁ...

そんな読後感も生まれる、ステキな小世界。

小説の中の登場人物たちに親近感や愛着も湧いたりもします。

おススメです...








posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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