2020年01月10日

安部龍太郎著『レオン氏郷』を読んで

安部龍太郎著『レオン氏郷』を読みました。

戦国時代の武将、蒲生氏郷を描いた歴史小説で、”レオン”というのはキリシタンとなった彼の洗礼名です。

レオン氏郷(うじさと) (PHP文芸文庫)
レオン氏郷(うじさと) (PHP文芸文庫)

南近江の守護六角氏の家臣として古い家柄である蒲生氏は氏郷の代に飛躍します。

織田信長の婿となり、さらには豊臣秀吉に妹を側妾に差し出し、合戦でも手柄を重ねて、ついには会津九十二万石の大大名に昇進します。

官位も従三位参議に登り、豊臣秀吉政権下では、徳川家康,毛利輝元,前田利家に次ぐ地位を得ます。

しかしあまり有名ではないですね。

この蒲生氏郷を著者の安部龍太郎氏は綿密な取材のうえ克明に描きます。それがこの『レオン氏郷』という一作なんです。

ドキドキハラハラしたシーンは2つ...

一、伊達政宗、豊臣秀吉との三つ巴の駆け引きとなった奥州の乱平定の経緯
二、朝鮮出兵の際の名護屋城での裏面での和平工作

くわしくは実際に読んでいただくしかないですが(でないとハラハラしないため)、いずれも権力者秀吉との壮絶な駆け引きが見事。

また、伊達政宗のえぐさも非常によく描かれていました。

こういう見方もあるのだなと感心するとともに、安部龍太郎の史実をできるかぎりふまえた描き方に好感も持ちました。

おススメの一作です。






posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☁| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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