2017年10月10日

中山七里著『静おばあちゃんにおまかせ』は気軽に読めて面白い

少し前のことになりますが、9月27日の夜にテレビ東京で『テミスの剣』という推理ドラマがありました。

中山七里さんという方の書いた同名の推理小説が原作で、上川隆也さんが主役,その他に高橋克実さん、伊東四朗さん、前田敦子さんなどが出演していました。

筋書きも面白ければ、最後のどんでん返しもなかなかでした。

そこで興味を持ったので調べてみたところ、この中山七里さんは、どんでん返しものが得意らしいですね。

というわけで、中山さんの『静おばあちゃんにおまかせ』を図書館で借りて読みました。

静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫) -
静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫) -

この方は他にも数々の著作をすでに出しておられるみたいですが、この作品を選んだ理由としては中編集で読みやすいだろうと考えたということと、『テミスの剣』に登場していた裁判官がこの作品にも出てくることからです。

期待にたがわず面白かったですし、読みやすかったし、また、中編集なのに最後にどんでん返しもあってビックリ!

そして、筋書きとは別に楽しめたところとしては、法や正義に関する名セリフのかずかず...

この作品では、『テミスの剣』で出てきた裁判官氏が退職していて安楽椅子探偵をやるのですが、彼女(女性元裁判官です)が語る数々の名言は著者の考えでもあるのでしょうか...

思わずうならされるものばかりでした...

以下にいくつか紹介しておきたいと思います(引用です)。

難儀なのは世の中で起きている紛争や犯罪が正義と正義の衝突ということなの。おカネを盗んだり騙し取る行為だって、今日一日の日銭を稼がないと生活していけないからという正義。人を殺めるのも、この人間を生かしておいたら自分や誰かの不利益になるからという正義。古い因習の残る場所では法律としきたりが相反する場合だってある。


感情から生まれるものは大抵長続きしない。長続きしないものを信用するのは危険。でもまあ、正義感自体が元来子供っぽい感情なのだけど


昔から法曹関係者は一般庶民の感覚から乖離しているとか、世間知らずとか陰口言われているけど、逆に世間の熱病に伝染し難いという利点もあるのよ


3つめの指摘には「なるほど」と思わず膝を打ってしまいました。

”世間知らず”がいい場合だってあるのか...









posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


にほんブログ村