2018年10月16日

英国労働者階級の実態と本音を書いた秀作...

ブレイディみかこさんという方が書いた『労働者階級の反乱』を読みました。

著者はイギリス人と結婚した日本人の保育士さんです。

労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱 (光文社新書)
労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱 (光文社新書)

副題に「EU離脱」とあるように、メインのテーマはブリグジットを巡る背景に労働者階級の本音が隠されているということなのですが、そこに至る経緯や歴史も掘り下げているところが一流の歴史学者ないし社会学者並みに秀逸です。

夫とご近所さんが労働者階級ということもあり、彼らにインタビューし、その内容をありのままに載せているのもタメになる情報でした。

以下にいくつか引用してみたいと思います...

「この国の労働者の待遇をどんどん悪くしているのは、労働運動にも加わらず、雇用主とも闘わず、反抗もせずにおとなしく低賃金で働く移民だよ」


「配達業のドライバーなんて、ポーランド人ばっかりだよ、もう何年も前から。俺の職場も半分はそうだ。で、あいつら安い時給で長時間働くし、どんな無理難題言われても黙って働く。」


「俺たちの階級は、賭けないと、何も変わらない。労働者階級はみんな賭けをやって、成功した奴は登っていくし、負けた奴は登っていけない。」


「俺はコービンは嫌いだけど、労働党が人気出てるせいで、メイまで大学授業料負担減額とか言い出してるし、良かったんじゃねえのか。結果的にはバランスが取れてきたじゃないか。もう保守党が自分勝手に好きなようにできなくなったから。あのままキャメロンとオズボーンにこの国を任せてたら、えらいことになってただろ。それはみんなわかってたと思う」


こんな感じです...

ブリグジットに至った原因は、保守党が行った緊縮財政なんだそうです。再び引用します...

戦後最大の歳出削減で、国立病院や学校、福祉、公共サービスを縮小し続けていたキャメロンとオズボーン元財相の政治は、労働者階級からは忌み嫌われていた。


2014年までに総額810億ポンド(約12兆円)の歳出削減を目標とし、4年間で25%前後もの予算削減を行なうと発表した。経済学者たちから「危険」という批判も受けながら、数十万人規模での公務員解雇と賃金凍結、公共サービスの縮小、大学授業料の大幅値上げ、福祉削減など、保守党は財政投資の大胆な削減を進めていった。


やはり、日本の民主党政権がやった公共投資削減などの緊縮財政は間違っていたと思いました。

安倍政権による経済活性化重視のアベノミクスが正解なんでしょうね。








posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☁| Comment(0) | 分析・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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