2018年12月29日

『ドイツ三〇〇諸侯』を読みました。面白かった...

菊池良生著『ドイツ三〇〇諸侯』を読みました。

明治維新近くまで分裂に分裂を重ねた古代末期〜のドイツの歴史を、君侯たちを切り口に描いた楽しい読み物です。

ドイツ三〇〇諸侯 一千年の興亡
ドイツ三〇〇諸侯 一千年の興亡

現在でもドイツは連邦制を取り、中央集権国家というよりは地方分権色の濃い社会ですが、これは古来のゲルマン民族からの伝統でもあるようです。

彼らのメンタリティーを簡潔に表わすならば、”自由”と”誇り”です。

たとえばこんなふうに...

思えばゲルマン民族はなによりも名誉と勇気を美徳とした。この部族社会では、人を殺して、その遺体を臆病にも隠蔽したものだけが殺人者の汚名を着ることになる。遺体を公然と晒し、復讐に備える者は殺人罪ではなく、傷害致死罪として罰せられた。なにしろ、強盗は被害者の前に顔を晒すので、窃盗よりも罪が軽いという社会である。


そんなドイツの中世から第一次世界大戦まで残った星の数ほどいた各君主家の、宮廷陰謀あり、小国の生き残り戦術あり、政治的駆け引きのための宗教を使った戦術戦略あり、女をめぐる紆余曲折に金銭をめぐる強欲にかられた行動にと、たくさんの人間くさいエピソードの数々が描かれていて、最後まで読み手をぐいぐい引っ張ってくれました。

ドイツ以外のヨーロッパ各国の王室との関係性も興味深い...

歴史好きの人には珠玉の一冊だと思います。










posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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