2019年05月06日

水島治郎・君塚直隆編『現代世界の陛下たち』を読んで

『現代世界の陛下たち』という本を読みました。

やはり、天皇陛下の代替わりがされるということで、”君主”というものの存在をあらためて問い直すべきだと考えたので...

この本では、現在生き残っている君主たちのうち主な国、すなわち、イギリス,ベルギー,スペイン,オランダ,日本,タイの各君主を個別に章ごとに取り上げて論じ、さらに全般的な総括を行っています。

現代世界の陛下たち:デモクラシーと王室・皇室
現代世界の陛下たち:デモクラシーと王室・皇室


一番、有用な情報としては、現在、君主制を取っている国は全国連加盟国のうち約5分の1に過ぎないが、その多くが豊かな国であるということです。

以下、引用してみます。

現在の世界には、君主が常駐している君主国が二八ヵ国あり、エリザベス女王が君主を兼ねる英連邦王国を併せると、四三ヵ国が君主制を採っていることになる。しかしこの数は、二〇一八年現在で国際連合の加盟国が一九三ヵ国ある現状では、決して「多数派」とは言えないだろう。


掲げた表は国際通貨基金(IMF)が作成したの二〇一五年の「国民一人あたりの国内総生産(GDP)」のランキングである。一位のルクセンブルクから三〇位のバハマまでの間に、なんと一三の君主国が入っている。これに先に紹介したイギリス女王が君主を務める英連邦王国を含めると、一七ヵ国が君主国ということになる。


第二次大戦後の「社会福祉先進国」と言われるノルウェー、スウェーデン、デンマークはいずれも君主国であり、近年「世界で一番幸せな国」との評判が高いヒマラヤの小国ブータンも君主国なのである。


GDPランキングトップ30の国のうち、形式的だとはいえ、約半分強が君主国だという事実...

この事実は、君主なき共和制国家は、政治的安定性に欠け、また、富の分配において品の無さにつながりがちになるのかな、と私は考えました。

いわば、経済には、というより経済にこそ、”ノブレス・オブリージェ”の考え方が必要なのではないのかな、と。

イギリスやタイの王室は各種慈善活動に熱心であり、また利益の出ない公益的な支出にも積極的だともいいます。

であれば、君主一族というものこそ、トリクルダウンを実践する主体となっているとも言えます。

民間出身の成金は、代々続く大富豪の家柄は別として、一般に、合理的・経済的な金銭の使い方をどうしてもしてしまいますからね。

つまり、基本的に無駄使いをしない、もしお金をたくさん使うにしても自分の興味のある範囲に絞って、みたいに。

でなければ、大富豪には成れなかったわけですから...

というわけで、まとめとしては、世界を視野に入れて投資を行うときに参考になるのは、君主制国家に投資するのがリスクが小さくリターンもそこそこ高いものが期待できるのではないかと、ふと気づいたものです。








posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | 投資情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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