2019年12月19日

『新・井沢式日本史集中講座 鎌倉新仏教編』を読んで

井沢元彦著『新・井沢式日本史集中講座 鎌倉新仏教編』を読みました。

著者は「逆説の日本史シリーズ」を書き続けてきたことで有名ですが、この新シリーズは、逆説シリーズに足りない点,その後気づいた点,修正したい点などを補足したものだそうです。

新・井沢式 日本史集中講座 「鎌倉新仏教」編
新・井沢式 日本史集中講座 「鎌倉新仏教」編


本の内容は、題名の通り、鎌倉新仏教の解説が主です。

ほとんどが既知のものでしたが新しい情報もありました。鎌倉新仏教ではない、雑学的なものでしたが(笑)。

以下に雑多に引用しておきます。

実は今の日本の高校の歴史教科書というのは、高校の先生がその多くをアルバイトで書いています。……(中略)…… 税金を使う際、担当者が気にするのは「あまり無駄遣いしないようにしよう」ということです。これはもちろん悪いことではありません。問題は、金額を気にした結果、ギャラの高い一流の著者、一流の出版社が使えなくなるということです。そして、アルバイト料ぐらいでやってくれる高校の先生が執筆することになり、結果として「安かろう、悪かろう」の教科書ができ上がってしまうのです。


これは目からウロコでした。そんな事態になっているんですね...


キリスト教徒ばかりではないので、最近はB.C.E(Before Common Era/紀元前)、C.E(Common Era-紀元後)など宗教色を取り除いた言い方も出てきているようです。


これは新知識!、勉強になりましたあー!!


男の在家信者は居士、ちょっとお布施を弾むと大居士、もっとお布施を弾むと「○○院」といった「院号」がおくられます。……(中略)…… もともと「院号」というのは、寺院のある区画に建物や施設を寄進した人におくられるものだったのです。お寺を建てるなど、その寺院に貢献した人に与えられるものなのですから、院号を授かるためには、本当なら何億円もの出費をすることが必要なわけですが、今はお寺を建てて寄贈する人など滅多にいないので、お寺を建てていなくても、数百万円を弾めば院号をつけてもらえるようになっている、ということなのです。


へえー...

数百万円もの大金を積む必要があるんですねぇ、戒名の最高クラスは。


日本人にとても大きな影響を与えた考え方が禅にはあります。それは「弁道」という考え方です。……(中略)…… 掃除などの雑事も人間形成のために必要な修行の一つであるということを日本人はどこかで納得しています。では、いつからそうなったのかというと、道元が弁道の考え方をもたらしてからなのです。


禅宗の修行が日本文化にもたらした影響は何となく知っていましたが、「弁道」という言い方は初めてでした。これも勉強になりました。

ときに歴史理解が浅いかなと思う時もあるんですが、井沢氏の著作はやはり読む価値があるものばかりだと言えます。

しばらくのあいだ遠ざかっていたので、さらに別の本も読み進めて行きたいと思いました。






posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☁| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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