2018年02月09日

副島隆彦著『銀行消滅、新たな世界通貨へ』を読んで...

副島隆彦氏の著作『銀行消滅、新たな世界通貨へ』を読みました。

銀行消滅  新たな世界通貨(ワールド・カレンシー)体制へ (Econo-Globalists 20) -
銀行消滅 新たな世界通貨(ワールド・カレンシー)体制へ (Econo-Globalists 20) -

リバータリアニズムを信奉する著者の想いのこもった通貨論という感じです。

氏は、銀行の支店がヨーロッパでも日本でもどんどん減っていっているという話しから始めて、現在の金融システムが行き詰っている点を鋭く指摘します。

そして、既存の国家権力が管理する通貨や為替,国境線などといった代物は突破されて、新しい秩序が模索されていくのだと言います。

法定通貨(リーガル・カレンシー)の地位は相対的に小さくなり、仮想通貨がやはり力を伸ばしていくだろう...

それは、一部の政治家や官僚、国家権力による民衆からの搾取のシステムに対抗する力が働くからだ...

ITという大海原を舞台に、冒険的な金融家・企業家がそれを実現していくという大きな流れは止められない...

そう著者は語ります...

いくつか引用してみます。

ハーバード大学はリベラル派(民主党)の牙城である。ビル・クリントンやバラク・オバマ大統領の時代は、ハーバードの経済学者でノーベル経済学賞をもらったような人たちが金融政策をやって、それが大失敗した。


金融工学が大爆発を起こしたのは、正規分布曲線の端のほう、テール(tail 尻尾)の部分である。このテールの部分は「ほとんど起こり得ない」と勝手に決めつけた。ところが、この尻尾のほうが起きてしまって、全体が大爆発した。


ビットコインの始まりが2008年だ。ということは、まさしく“リーマン・ショック”が起きて金融工学が滅んだ年である。


時代が変われば、新しい人間(像)が生まれ、新しい世界ができてゆく。ビットコインは、今はまだ気持ちの悪い得体のしれないものである。だけれども、こういう“新しいお金”が、どうしても出現してくるのだ。このビットコインに人々の「信用」がつけば、その信用が「秩序」になる。


リバータリアンの勢力が、2016年の米大統領選挙でドナルド・トランプを選挙戦の初めから育てて支えたのである。私、副島隆彦は、このリバータリアンである。この思想を日本に広めるために、もう20年頑張っている。


何より大事なのはペイパルという会社だ。ペイパルはピーター・ティールが1998年につくった。ピーター・ティールは「インターネット決済」という考え方を始めた。


ピーター・ティールは、ドナルド・トランプが大統領になることを強力に支持した企業者だ。リバータリアンに近いのだ。2016年11月9日にトランプが当選したあと、彼はすべてのIT業界の大物たちを取りまとめた。12月14日に「トランプ新政権を支える」という趣旨でトランプ・タワーの25階に集結させた。


フィンテックの会社は、やはりペイパルから出発している。ペイメント以外のいろいろな会社も、多くがペイパル・マフィア系でできている。


新しいフロンティア、すなわちこれまでにないような新しい世界に踏み込んでゆく者たちがいる。そうしないと人生がつまらない。毎日、毎日の生活が息苦しくて仕方がない。現在ある株式や債券や為替の博奕の市場に、もう飽きてしまった。そんなものではない、もっと新しい金融市場が欲しい。そのように考える獰猛な人間たちは危険と大損を覚悟でフロンティアに向かってゆく。それが今回は、ビットコイン、仮想通貨というフロンティアなのだ。ある種の特殊な人間たちは、これまで誰も行ったことがないところに出て分け入ってゆく。探検家とか、冒険家だ。


未来を当てているか否かは別として、氏の著作はいつ読んでも面白いです...







posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☁| Comment(0) | 投資情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月11日

上念司氏著『ユーロ危機で日本は復活する』を読んで

少し前の2012年発行の本ですが、上念司氏著『ユーロ危機で日本は復活する』を読みました。

2010年にギリシャの金融危機が起こったことをきっかけにユーロへの信任が揺らいでいる中、書かれた著作です。

ユーロ危機で日本は復活する! -
ユーロ危機で日本は復活する! -

氏の持論である、”リフレ賛成”,”デフレ=悪”という考え方に基づき、世の中の諸説や有識者の評論のうち、おかしなものを排除し、経済の原則から鋭い指摘をした優れモノの一冊だと言えます。

現在も、ドイツやオランダを中心とする財政が健全な北の諸国と、ギリシャやスペイン,イタリアなどの財政に問題を抱えている南の諸国との間の経済格差や、そもそもの経済の「質」が異なることで迷走が続いているユーロ圏...

その巨大な経済力と、先日、日本とのEPAが締結されたことから、我々日本人および日本の投資家にとっても他人事とは思えないユーロ圏...

今後の投資スタンスを考える上で、その情報の分析と正しい思索は非常に重要です。

その意味では、この本の内容は改めて経済の原則をおさらいさせてくれるとともに、とても参考になる情報がいっぱいあります。

タメになる一冊です...

以下、有用な情報につき、引用して紹介したいと思います。

ECBが小出しの金融緩和をしたとしても、ドイツにとってそれは緩和し過ぎ、逆にギリシャにとっては緩和不足という状況になります。これは、今まさに起こっていることです。これこそが、先に述べたドイツ一人勝ちの原因なのです。当然ドイツはこの心地よい環境を手放したくないと思うでしょう。


一番、印象に残った文章はコレでした。

ドイツは、ユーロ圏をドイツ企業の市場としてガッチリと確保しつつ、金融緩和の恩恵まで二重に享受しているという事実。

この事実をふまえることでいろんなものが見えてくる気がします...

メルケル政権がなぜ安定して強いのか?...

ブリグジットは、ひょっとしたらドイツに飲み込まれまいとするイギリスの自己防衛なのか?、とか...

ユーロ圏はもちろん、EUの内部の様子まで垣間見せてくれる一冊でした。

おススメです...







posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 投資情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

日本農薬の株主総会に行ってきました

昨日、10時から東京スクエアガーデンで開催された日本農薬株式会社の株主総会に行ってきました。

地下鉄京橋駅から直結なので、駅近で有り難かったです。

定刻通りに始まった総会は波乱なく1時間たたずに終わりました。

総会のなかでは中長期経営計画が発表され、平成30年に目標売上高700億円(今期は600億円強),平成33年に同1,000億円,ゆくゆくは売上2,000億円企業となって、世界のトップ10に入るということが示されました。

これを聞いてホールドする決心をしました。

実現したらおそらくスゴイことになるわけじゃないですか...

実は、わたし、この株を2015年に高値づかみしてしまっています。

平均買付単価¥1,300円台で保有していたのですが、ここ最近利益が低迷して600円台〜700円台をうろうろしてるんですね...

しかしもうそろそろ底値だと思って、ナンピン買いをしておりました。

12月13日と昨日の朝にそれぞれ買い増して、合計400株保有,買付平均単価は1,000円弱にまで下げました。

そして、昨日の話を聞いた結果、このナンピン買いはまあまあ間違ってはいなかったのかな、と...

今後の戦略としては、あとは経営層の努力を信じて、中長期に保有し、配当金を確保しつつキャピタルゲインを狙おうと思います。


さて、総会が終わったあとは、別室で喫茶とクッキーのサービスが提供され、さらにおみやげまでもらいました。

おみやげは以下の通り...

nitinou.jpg

”お花”でした。

これは珍しいですね...

本音を言えば、もう少し違ったもの(食品か文房具)なら良かったんですが(笑)...







P.S.
投資はあくまでも自己判断と自己責任でお願いします。
上記の記述は私の個人的見解であり、何も保証するものでもありません。





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