2018年06月16日

『世界史で学べ!地政学』を読みました...

茂木誠著『世界史で学べ!地政学』を読みました。

地理上の位置が国際政治に影響を及ぼすということをわかりやすく解説した本です。

図解世界史で学べ!地政学 [ 茂木誠 ] - 楽天ブックス
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まず、”地政学”とは何かということですが、本の引用から示したいと思います。

オックスフォード大学地理学院の初代院長から政界入りしたマッキンダーは、アフリカ沿岸からインド、マレー半島、香港まで海上ルートで結ばれたイギリス植民地帝国を、いかにしてロシアの脅威から守るか、という問題意識から地政学を理論化したのです。


大戦中に日本は「大東亜共栄圏」を提唱しましたが、モデルを提供したのがハウスホーファーでした。ドイツの軍人として日本に長期滞在し、日本学の専門家でもあった彼は、イギリスの世界支配に対抗するため、米・独・ソ連・日本による世界四分割を構想したのです。松岡洋右外相に代表される日本のランドパワー派がこれを採用し、日独伊三国同盟や日ソ中立条約に結実しました。


このように、国際外交を有利に進めるためにこの”地政学”という学問分野は有用なのですが、日本では戦後、封印されました。

その理由としては、日本を敗戦国のまま封じ込めたうえ、外交上の武器を与えないという米国・中国の狙いがあるということのようです。

敗戦後の日本では地政学の研究自体が禁じられ、タブー視されました。


日本を敗戦国のまま封じ込めておこうとするアメリカや中国とは全く異なる歴史観を持つのがインドです。来日したモディ首相は、ボースとともにインパールで戦った元日本兵と面会し、その感激をツイッターで発信しました。



投資に役立つ情報もありました。

ギリシアが中露の「ユーラシア・ランドパワー同盟」側につけば、地中海全体の安全が脅かされます。このような地政学的立場を知り尽くしたギリシアの「開き直り」に対し、ドイツをはじめとするEU側は不快に思いつつ、黙認せざるを得ないのです。これは、韓国に対する日本の立場ともよく似ています。


ギリシア国債や、ギリシア経済の問題につき、決してEUは見捨てないということがわかりました。

その他、国際政治の動きがよりよく分かるような知識がいろいろと書かれていました...

ためになる一冊でした...








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2018年05月03日

おいしいけどちょっと高めの塩系ラーメン...

昨日のランチは、秋葉原駅と浅草橋駅との中間にある『饗くろ喜 』さんに行きました。

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ここは超人気のラーメン屋さんなんです。

前を通過するときいつも行列ができていて、以前から行きたいと思っておりました。

11時半開店なんですが、並ばないように約30分前の11時ごろに到着です。

が、すでに5人の方が並んでいました。

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写真には4人が映っていますが、私のすぐ左手に5人めの方がいます(カメラの視野の外です)。

なお、食券制になっていまして、開店前に食券機で食券を買ってお店の人に渡すシステムでした。


本を持っていって正解...

うまく時間がつぶれた感じで、体感的にはすぐに開店時刻が来て、最初に招き入れられる客のうちの1人として入店できました。

季節限定のそば(この日は「桜海老と天然山菜の和えそば」でした)を私は選びました。

kuroki_3.jpg

これで¥1,500円(税込み)です。

おいしいですけど、ちょっと高めですねー...

ラーメン好きには一度は訪れておきたいようなお店なんでしょうけど、私には、そんなとびきりの感動まではありませんでした。

なお、お店の雰囲気はいいですし、店員さんも丁寧で柔らかな物腰でした。

また、素材の質も良さそうですし、調理の方もマジメにしっかりと作っている様子でした。

”ラーメン通”の人に向いているお店なんでしょうな...










饗 くろ喜ラーメン / 浅草橋駅岩本町駅秋葉原駅

昼総合点★★★☆☆ 3.2









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2018年05月02日

チェスタトン著『正統とは何か』の感想

G・K・チェスタトン著『正統とは何か』を読みました

著者は、大英帝国最盛期の文人にしてジャーリストであり哲学者。

日本では推理小説の『ブラウン神父シリーズ』の作者として有名です。

正統とは何か
正統とは何か

世界中に植民地を持ち覇を唱えた大英帝国の最盛期にあって中流階級に生まれたチェスタトンは、若い頃は、画家を志したり、文学に傾倒したり、酒場通いをしたり、恋に落ちたりと、やや夢を追いかけがちではあるけれども、ごく普通の若者として人生を過ごしたようです。

が、ジャーナリズムの世界に入り、世相を追いかけたり、評論を書いたりする中で、いろいろと思いを巡らし、思想的には”保守”へと辿り着きます。

西洋で保守といえば伝統的なキリスト教思想であり、結局、47歳のときにカトリックに改宗します。

イギリスといえば反カトリックの国であり、また、世俗的で非宗教色の強い産業革命の発祥の国なわけでして、そんななか自由主義的な著名なジャーナリストが保守思想へと逆行することに当時は物議をかもしたそうです。

しかし彼に言わせれば、人間らしさや幸福は逆にそこにあることを発見したのだそう。

新しいことや自由のなかには幸せは見つからないのだといいます。

この著作『正統とは何か』は、いかにしてその答えにたどりついたのかという、彼の思想的遍歴がつづられています。

宗教色の強い記述が多いので、そうでない箇所の中で含蓄に富むところを以下に紹介したいと思います。

この宇宙という不思議の国にあって、単に住みなれていて安閑としているばかりでなく、真に幸福でなければならぬのである。私が以下本書で追求しようとするのは、何よりもまず、いかにしてこのことを成し遂げるかという一事である。


想像は狂気を生みはしない。狂気を生むのは実は理性なのである。詩人は気ちがいになりはしない。気ちがいになるのはチェスの名人だ。数学者は気ちがいになる。それに出納係。だが創造的芸術家はめったにならない。


狂人のことを理性を失った人と言うのは誤解を招く。狂人とは理性を失った人ではない。狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である。


一人の女と結婚するということは、他の一切の女を諦めるということである。それとまったく同様に、ある一つの行動を取るということは、つまり他の一切の行動を諦めるということにほかならない。


みんな自分が誰だが忘れてしまっている。宇宙は理解できても、自己を知ることはできない。自己はどんな星よりもさらに遠い。


人生はダイヤモンドのように輝くが、同時に窓ガラスのように壊れやすい―私はそう感じ、そして今もそう感じている。


オスカー・ワイルドの警句の一つに、太陽に金を払うことはできぬから落日には値うちがないというのがあった。だがワイルドはまちがっている。落日に払うべき値段はちゃんとある。われわれはワイルドではないという、そのこと自体がその値段なのである。


人びとはローマが偉大であるからローマを愛したのではない。ローマは人びとがローマを愛したから偉大となったのだ。


愛は盲目ではない。盲目ほど愛から遠いものはほかにない。愛は束縛である。そして、束縛されればされるほど、それだけ盲目から解放されるのだ。


人間は、歓喜が人間にとって根源的なものであり、悲しみは表面的なものにすぎぬ時こそ、まさしく人間自身となり、いかにも人間にふさわしいものとなる。


どれもこれもみな、深〜いですねぇ...

読みごたえがあるし、読後感が決して裏切らない、タメになる一冊だと思います。








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