2018年03月18日

リタイアをテーマにした小説、高任和夫著『敗者復活戦』を読んで

高任和夫著『敗者復活戦』を読みました。

敗者復活戦 (講談社文庫) -
敗者復活戦 (講談社文庫) -

東京郊外の虹ヶ丘団地に住むサラリーマンおよび元サラリーマンたちの物語です。

出世コースからはずれた彦坂、退職し酒におぼれる雨宮、現役の頃から仕事嫌いで趣味人間の河合、の3人が主人公。

彦坂は同期の友人が不祥事を起こした嫌疑をかけられ、失踪し、それを追いかけていく過程で、人としての幸せは何かというテーマを突きつめて考えていきます。

雨宮はとうとうアルコール依存症患者となり、病院に入れられますが、そこでいろいろと学び、元大工の友人もできる...

退職した河合は妻子を置いて百日間の世界一周の船旅に出かけるが、名所旧跡のツアーをわざと避け、ベトナム、ケニア、ブラジルの各地でホームステイするコースを選択し、人の幸せとは何か、成功とは何かについて考え始め、年配の同乗者との語らいのなかで何かをつかむ...

夫とは逆にキャリウーマンの道を歩む彦坂の妻・礼子や、バーのマダム、団地近くのファミレスのウェイトレス、その他、船旅を彩る女たち...

魅力的な登場人物の数々に、筆者の読みやすい書き方が、楽しくもすいすいと読み進めさせてくれました。

また、やさしいタッチで定年および定年直後のサラリーマンの心境の変化を描いています。

仕事とは何か、生き甲斐とは、などなどを肩を張ることなく考えさせてくれる作品でした。

リタイアメントを考えているような人に、とくにおススメです...


以下、気になった箇所をいくつか引用しておきます。

「治った患者さんに教えられたことがあるんだ。中年の女性だが、先生、一日一快で充分なんですよねって。翻訳すると、一日に一回、快適なことや心地よいことがあれば、それで幸せなのだと思うような心境、かな。何でもいいんだ。昼に食べたニラレバ定食が旨かったとか、本を読んでいて感動したとか、ジョギングでいい汗をかいたとか、森の中で澄んだ空気を吸ったとか。彼女の場合、夜、布団に入るとき、今日あったいいことを思い出すのだそうだ。そうすると、ぐっすり眠れる」


「わたしはね、現代日本人の最大の問題は、退屈ということじゃないかと思うな。わたしも会社人間だったから、樋口さんの心境はよくわかる。でもね、ふと感じるときがあるんだ。会社に行っていたときも、ほんとうは退屈していたのではなかったか、と。どう、河合さん?」
「おっしゃるとおりです。退屈きわまりなかったですね。だから、遊んでばかりいました」


河合は頭の上で指を組んだ。
「昔は貴族とか僧侶ぐらいしか退屈というものを知らなかった。ダナンにホームステイしたけど、あっちの人たちは今でも退屈どころじゃない。日本はいろんな問題をかかえているけど、少なからざる人が退屈できる」


「ブラジルは一億八千万人の大国なんだが、私の偏見によると、国は一億を超えるといびつになるようだね」
「では、水上さんの豊富な体験に照らすと、いびつでない国はどこですか」
「そりゃあ河合さん、北欧だね。じつに清潔だ。自然もたっぷり残っている。やはり経済発展一辺倒の国は病んでしまうんじゃないか」


「酒を抜くと頭がクリアになると知ったね。クリアだとものごとに反応するようになる。感情が動くし、思考する。何かをやるのが面倒でなくなる。つまりね、快適な生活をすることができる。人間、快適なのが一番だと知った」


「おれはいま暇にまかせて古代ローマの本を読んでいるけど、ローマ人の生活って一つの理想形だと感じるよ。日の出とともに起き、午後の二時くらいまで働き、そのあとは大浴場に行ったり、スポーツをしたり、本を読んだりして楽しむんだってさ。日本のサラリーマンとは大違いだ。そういう快適な生活を提供できたから、ローマ帝国の領土は広大になり、長続きしたんだね。二千年前の話だ。人類が進歩するなんて嘘っぱちなんだな」



2008年の小説ですが、時代に沿っていて、世相もとらえた名作なんじゃないですかね...








posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月14日

ランチメニュー選びに失敗する...

昨日のランチは秋葉原のヨドバシカメラさんの上の階にある『クラフトビールタップ』さんに行ってきました。

ここは夜は飲み屋になるお店です...

ということは、お昼はリーズナブルなランチが期待できるというものです。

混雑時をはずして14時過ぎに入店しました。

”シェフのまかないパスタ(¥980)”をオーダーです。

beerakiba.jpg

う〜む...

ドリンクは付いているというもののちょっと高いかな?...的な思いを巡らしつつメニューを眺めていると、”クラフトビールで煮込んだポークストロガノフライス”というものがあるじゃありませんか!

ビールで煮込んだなんて、超おいしそう。

それも¥830円と、まかないパスタよりも安いという...

失敗したなぁ...

この借りは必ず返すぜ...

いずれリベンジするぞぉ〜...

あ、そうだ。パスタの感想も書かなきゃ...

パスタはおいしかったですよ。でも、逃した大魚のことが頭をよぎって美味しさは半減ということろかなぁ...








クラフトビールタップ ヨドバシAkiba店ダイニングバー / 秋葉原駅岩本町駅末広町駅

昼総合点★★★☆☆ 3.3







posted by スイス鉄道のように at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月06日

気分も高揚するステーキ・ランチ!

昨日のランチは、地下鉄虎ノ門駅から徒歩5分ほどのところにある『肉ビストロTONO』さんにお邪魔しました。

このお店に気づいたのは、表通りに出されていたこの看板にそそられたから、です...

tono_1.jpg

前から目をつけておいたわけで、昨日、満を持していきました。

11時45分頃に入店すると店内はすでに8割くらいに混んでいました。

あぶねー...
もうちょっと遅れたら待たなきゃならないところでした。

食券機で¥950円のすてきなステーキ・ランチを購入し、ライス大盛りを言ってお店の人に渡します。

さすがにランチどきなのか、3分ほどでやって参りました。

tono_2.jpg

”ステーキ”ってやっぱり気分が高揚しますよね。

そこのところは決して値段には現れない無形の価値なんじゃないかと思います。

お店の雰囲気もカジュアルっぽいというか、いい感じの洋風のシャレたお店でした(店の外装は以下の写真を参照)。

この点も良い気分にさせてくれました...

食べ終わって店を出る頃には、ご覧のように待ち行列ができておりました。

tono_3.jpg

もし自分が商売するなら、こういうお店でやっぱりステーキをやりたいなぁ...








肉ビストロTONOビストロ / 虎ノ門駅内幸町駅新橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5





posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

にほんブログ村