2017年05月30日

『日米開戦 陸軍の勝算』を読んで...

『日米開戦 陸軍の勝算』という本を読みました。

日米開戦 陸軍の勝算 (祥伝社新書) -
日米開戦 陸軍の勝算 (祥伝社新書) -

タイトルの通り、第二次世界大戦における日米の戦いに関する新たな視点からメスを入れた分析本です...

”アメリカという巨大な国と開戦したのは愚かな選択だった”というのが現在の歴史の通説ですが、筆者はこれに疑問を投げかけるとともに、証拠をもって反論します。

その証拠とは、陸軍が中心になって作成された「対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」です。

陸軍が研究した戦略には充分勝算があったんだ、それを戦後、GHQが占領施策の一環として抹殺し、かつ勝てない戦争だったんだというプロパガンダを広めたのだ、という主張です。

”大東亜戦争”と呼ばれていた戦争を”太平洋戦争”と改めさせたのもGHQの施策のひとつだということのようです。

実際に本文を読めばその内容に説得力があることがわかるかと思いますが、いくつかここで引用してご覧いただきたいと思います。


以下、引用です...

「陸軍省戦争経済研究班」は総勢百数十名から二百名程度の組織でありました。このような人材と陸軍各枢要部局の協力により、「陸軍省戦争経済研究班」は、潤沢な予算を使って、精力的に情報収集を進めたのです。大英帝国や米国、さらにドイツ、ソ連、支那など各国の機密情報を含めて、軍事・政治・法律・経済・社会・文化・思想・科学技術等に関する内外の図書・雑誌・資料約九千種を収集しました。


「陸軍省戦争経済研究班」の結論は、帝国陸軍の科学性、合理性が指し示す方向そのものであったのです。


「陸軍省戦争経済研究班」では、以上のシミュレーションの結論として、わが国が「二年程度と想定される短い持久期間で最大軍事供給力、すなわち最大抗戦力を発揮すべき」対象を、経済抗戦力に構造的な弱点を有する英国と結論づけました。


日本は、インドやインド洋地域の英国の属領・植民地に対する戦線を最大限に拡大して、彼らの物資を消耗させるべし、ということです。そして、ますますこれらの地域への物資輸送のための船腹への需要を増大させ、船腹需要を逼迫させるのです。


帝国陸軍は、科学的な調査・研究に基づいて、大きなリスクを認識しつつも、少しでも可能性ある合理的な負けない戦争戦略案を昭和一六年七月には持つに至っていたのです。


「対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」は、昭和一六年一一月一五日大本営政府連絡会議にて、大日本帝国の戦争戦略、国家戦略として正式決定されました。



また、陸軍および戦前の社会は、意外にも合理的かつ開明的であったようです。

帝国陸軍は、自らが国を守るために存在する組織であることに、透徹した自覚を持っていました。表面的なイデオロギーがどうのこうのということにはまったく囚われてはいませんでした。というのは、有沢広巳など、たとえ治安維持法違反の検挙者であっても、有能であると判断したならば、高給を払ってまでも大胆に登用していることからもわかります。


当時のわが国では、第一次世界大戦をドイツが科学力で戦ったことに大きな刺激を受けていて、昭和天皇からの下賜金により昭和七年に日本学術振興会が設立され、一六年六月には財団法人経済学振興会が設立されていました。これら振興会が海外の理論書や文献を盛んに翻訳出版するなど、イデオロギーとは無関係に総力戦準備を合理的に進めるべく、経済学等の研究環境を整備していこうとする土壌がありました。



精神論を捨て、データに基づき合理的な戦略を練っていた陸軍...

この国家戦略が破綻したのは、海軍の誤った行動でした。

「腹案」の第二段階は、イギリス屈服に重点を置き、ビルマ、インド(洋)、さらには西アジアを見据えての西進が基本です。


昭和一七年三月七日の「大綱」決定後、かなり遅れて四月一五日に海軍が決定した第二段作戦は、陸軍の危惧した通りの内容でした。


陸軍は、攻勢の限界を超えることを恐れました。陸軍は、ジャワ占領によって第一段の戦略目標は達成されたので、おおむねその線で長期持久態勢を固め、連合艦隊の主力をインド洋に指向し、インド陥落、西亜(ペルシャ、イラク、アラビア方面)打通に資する作戦のみにすべきと主張しました。至極まっとうな正論です。


山本五十六連合艦隊司令長官らによる戦争戦略からの逸脱が、わが国をそもそも意図せざる太平洋戦争という地獄へと転落させ、大東亜戦争を遂行不能に陥れたということです。



まさに、太平洋正面を主戦場としてしまった海軍により、日本は不利な戦いを強いられたのでした。

ナチスドイツに当時手いっぱいだったイギリスを主敵と位置づけ、その植民地があるインドや中東,アフリカ東海岸方面に向かえば、距離的な制約ゆえにアメリカもおいそれとは出てこれず、比較的楽な戦いだったという著者の主張はリーズナブルだと言えます。

少し前に読んだ、倉山満著『負けるはずがなかった!大東亜戦争』とも合わせて、至極もっともな内容だと思いました...

もっとも、その後の世界が、個人にとって住みやすい世界になっていたかどうかは別ですが...








posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月14日

BOOKOFFで東京の地図をポイントでお得に取得

BOOKOFFさんに時々不要なCDや古本を売りに行ってコツコツと溜めてきたポイントがありましたが、それを使って東京の地図を手に入れました。

bookoff.jpg

¥510円(税込み)でしたが、全額ポイントで支払いました。

お金は一円も出ていっていませんので、超・お得感...

東京の地図が昔は家にあったけど、主にネットで地図を見るようになってから全部捨てていたので手許に無かったんですね...

しかし最近、すぐに地図をみたいとか、外出先でスマホをいちいち操作するのが面倒だとか思う機会が頻繁にあったので、それで買おうと考えた次第。

でも、新品をただ単純に買うのはくやしいので、いろいろと頭を働かせた結果、少し前の古本でもいいじゃないかと思いついてBOOKOFFさんに行ったら適当なのを発見したので買いました。

あとで調べたところ、定価は¥950円でした...

まち歩き地図 東京 2016 (アサヒオリジナル) -
まち歩き地図 東京 2016 (アサヒオリジナル) -

単なる地図じゃなくて観光情報やお店も載っているのでなかなかの掘り出し物です。

いい買い物をしたなぁ、という感じ...

経済合理性にのっとった行動を取った後って、なにか気分がいいですよね...







posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(2) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月13日

まさむねさんで今度こそカツカレーを食べてきた

11日の記事にかいたトンカツの「まさむね」さんにリベンジしてきました。

1日10食限定のカツカレーを、今度こそ食べてきました。

11時30分開店のところ、その30分前に着く計算で家を出ました。
そして、11時5分に現地へ到着したところ、私の前に待っていた人はわずか1人だけ...

2番手!

今度こそ大丈夫...

開店と同時に入ってカウンター席へ...

5分後くらいに出てきました。

katsu_curry.jpg

たっぷりのカツと大盛りのキャベツ、そして特製のカレールウ...
小さいけれども、ポテトサラダも付いています...

やっぱり、一生に一度は食べておきたい一品だと感じました。


それにしても暑かったですね、昨日は...

東京では夏のような日ざしで、また、テレビのニュースでは、鳥取県で噴水とたわむれる子供の姿が映っていました。

私も、ランチの帰りに、溜池山王駅10番出口のそばにある噴水をパシャリ。

tameike.jpg

涼しげ〜〜







posted by スイス鉄道のように at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 気づき・ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

にほんブログ村